2016年11月27日日曜日

Astell & Kern JH Audio Michelle イヤホンの試聴レビュー

Astell & KernとJH Audioのコラボレーション・イヤホン最新作「Michelle」を試聴してきたので、感想とかを書いておきます。

Astell & Kern JH Audio Michelle

「Layla」や「Roxanne」などの傑作イヤホンを続々展開してきた「JH Audio The Siren Series」のニューモデルで、今回の「Michelle」は外観デザインなどをかなり簡素化した、最低価格のエントリーモデルということです。販売価格は6万円弱だそうなので、つい手を出してしまいそうで気になる存在です。


JH Audio

これまでのThe Siren Series最低価格モデル「Rosie」は発売価格が13万円、これを書いている時点での流通価格がおよそ10万円くらいなので、6万円のMichelleとはけっこうな値段の開きがあります。

RosieとMichelleの比較

Rosieの場合、いくら低価格モデルとは言っても、巨大なシェルハウジングや低音調整ケーブル、豊富な付属品など、上位モデルとほぼ同じクオリティを誇っていたわけですが、一方今回のMichelleはそれらとは大幅に方向転換を果たして、全体的に簡素化されています。The Siren Seriesというよりは、むしろJH Audio TriFiに似ています。どちらも3BA構成ですし、シェルのデザインもソックリです。

日本限定発売のJH Audio TriFi

単純に考えると、日本限定のリミテットモデルだったTriFiが好評だったため、その通常版として世界展開のために登場したのがMichelleだと思えるのですが、そこはJH Audioらしくちゃんと考慮しているようで、3BAながらドライバ構成が異なって(TriFiは高1・低2、Michelleは高・中・低)サウンドもかなり違いがあります。ちなみにどうでもいいことですが、日本での流通は、TriFiはミックスウェーブで、MichelleはAKなのでアユートですね。

また、ハウジングデザインや付属アクセサリなんかを比較してみても、シンプルなMichelleと比べてTriFiは明らかにゴージャスな限定版という所有感を満たしてくれます。


Michelle

今回は簡単な試聴のみだったので、パッケージや付属品の写真は撮らなかったのですが、たしかにRosieとかと比べるとかなり簡素な感じがします。とくに付属ケースは、上位モデルのようなアルミ削り出しではなく、同じサイズ感(ツナ缶みたいな形状)のレザーになりました。ジッパーで開閉するタイプです。

アクセサリ類とか

実際、これまでのアルミ削り出しケースは重くて携帯性が悪い上に、表面の綺麗なアノダイズド処理に傷がつくのが嫌ですし、さらに内部スペースが狭くてイヤホンの収納が面倒、なんて、個人的な感想としては、良いところが一つも無かったので、今回のレザーケースはむしろ実用的です。

きれいに拭けば光沢があってカッコいいです

Michelle本体はTriFiとほぼおなじ形状で、一般的なカスタムIEMっぽいプラスチックシェルにユニバーサル用イヤピースが装着できるようになっているタイプです。

シェルには若干ラメが入っているのですが、ほぼ真っ黒なので、やはりピカピカのアルミパーツとかを使っている上位モデルと比べるとチープな感じはします。

2ピンコネクタなのは嬉しいです

Michelleのケーブルは、一般的なカスタムIEM用2ピンタイプなので、これもTriFiと共通しているポイントです。

Rosie(上)とMichelle(下)のケーブル

一方Rosieなど上位モデルのケーブルは、低音調整ネジというギミック付きの特殊コネクタ形状だったため、社外品ケーブルへの交換が容易ではなかったのですが、Michelleは2ピンということで、すでに市場にある様々なケーブルに挑戦できます。

ケブラーだそうです

付属ケーブルは3.5mmステレオ端子と、AKとのコラボレーションなのでAK DAP用の2.5mmバランス端子ケーブルが同梱されています。どちらもかなり細いケーブルで、取り回しは軽快です。Rosieなどが低音調整のため4本線だったものが、Michelleでは2本線になった、といった感じです。

ケーブル線材は銀コート銅にケブラー外皮らしいので、2ピンタイプのIEMにありがちなチープなビニール線ではないのが嬉しいです。

RosieとMichelle、どちらも音導管が長いです

Michelleの装着感についてですが、これまでのJH AudioユニバーサルIEMとの共通点として、シリコンイヤーチップを装着して耳孔に入る音導管部分がかなり長いです。これはフィットの面で賛否両論があると思います。

上記写真で見られるRosieのような、いわゆる第二世代The Siren Seriesのフォルムは、私の耳では絶妙なフィットが得られて大変満足しているのですが、いかんせん金属製シェルが重いため、上手く装着できないという人も多いみたいです。MichelleはRosieと似たような装着感なのですが、シェルがプラスチックなので、より軽快で手軽です。また、Rosieなどでは直角だった音導管が、Michelleではより耳孔に対して正しい角度に調整されたと書いてありました。なにはともあれ、やはりイヤピース部分が長いせいでシェルが耳から離れるような装着感なので(ソニーとかもそうですが)、枕で横になったりには適していません。

個人的には実はMichelleよりもRosieなどの重いハウジングのほうがフィットが快適だったのですが、一方で同じく試聴していた友人は逆にMichelleのほうがフィット感が良かったので、人それぞれ相性があるのでしょう。

イヤピースはいわゆるソニーサイズのチップであれば問題なく装着できます。ただし、従来モデルと同様に、シリコンの内径が長い音導管の最後まで挿入できるタイプか、そうでないかで、サウンドの傾向がかなり変わってしまうので注意が必要です。以前Rosieの件でも紹介しましたが、たとえばJVCスパイラルドットとかだと、音導管がシリコンを突き抜けて露出してしまいますが、コンプライとかの場合は穴の中間にそれ以上挿入できないよう段差があるので、結果的にイヤホンが鼓膜からかなり離れます。傾向としては、音導管が耳の奥に入るほとアグレッシブでパンチのあるサウンドで、鼓膜から遠ざかると空間的で掴みどころのないサウンドになるようです。

SpinFitを使いました

今回の試聴では、色々試してみた結果、ちょうど中間的なサウンドが得られたSpinFitを使うことにしました。

そもそもJH Audioの音導管が長いのは「Freqphase」という独自技術のためでもあるので、こればかりは文句を言わずに自分の好みに合ったイヤピースを探す必要があります。Freqphaseというのは、ようするに各BAドライバから音導管の長さを調整することで、ドライバ同士の出音タイミングを合わせるという、シンプルで理にかなったアイデアです。大型スピーカーとかでも、よく各ドライバが縦一直線でピッタリ合うように位置を揃えていたりしますしね。

音質

今回の試聴には、まず普段聴き慣れているCowon Plenue Sを使いました。JH Audioのイヤホンは総じてDAPでは鳴らしにくい部類なのですが、このMichelleも例に漏れず、そこそこパワーがあるPlenue Sでも7〜8割くらいのボリュームにする必要がありました。同時に比較試聴したRosieとほぼ同じ感覚です。強力なアンプが必須というほどではないですが、スマホなどでは厳しいかもしれません。(公式スペックでは18Ωですが、能率が書いてありません)。

Cowon Plenue Sとのコンビネーション

Michelleのサウンドは、第一印象からして、けっこう主張が強いタイプだと思いました。周波数的に言うと、どの帯域も不足しておらず、とくに篭ったり隠れたりもせず、これといって不自由は無いのですが、でも全帯域がフラットに鳴り響いているというよりは、いくつかの帯域が要所要所で強調されているような印象を受けます。

具体的には、まず高域がかなり硬めで、とても明確に鳴ります。そして低音もズシンとパンチのある力強さがあります。そんな風に書くと、Michelleは典型的な中域不足のドンシャリのように想像してしまうかもしれませんが、実際中域もちゃんと聴き取れる明朗さがあり、不満はありません。マルチBA型イヤホンでありがちな位相の捻じれや、中域が息苦しく感じられるようなトラブルも無く、ワイドレンジ・高ダイナミックで極めて優秀な仕上がりです。

他社のBA型イヤホンと比べてMichelleが特徴的なのは、低域、高域ともに、響きがとても素早くコントロールされている、というポイントです。これはJH Audio独自のFreqphase音導管のおかげなのか、もしくは3Dプリンター作成によるプラスチックシェルの音響設計のおかげかは不明ですが、とにかく音の引き具合やタイミングの揃いがとても明瞭です。

よくマルチBA型イヤホンで「各ドライバごとの繋がりが悪い」なんて指摘されますが、Michelleの場合は音のブレンドとか、繋がりとか、そんなことを気にする暇もなく、音楽の一音一音をBAドライバがテキパキと繰り出している感じで、後を引かず明瞭でキレのあるサウンドが味わえます。「スムーズ」とか「マイルド」とは真逆の音作りだと言えます。

高音は粒立ちがよく瞬発力があるため、よくイヤホンにありがちな倍音が響く「刺さる」不快感があまり無く、純粋に録音されている高音がそのままダイレクトに(ハウジングに影響されず)耳に届いているようです。

この独特の高音表現は、聴いている音楽によって印象が変わるので、メリットともデメリットとも感じられました。たとえば、デメリットの例として、ウィンドチャイムとか鈴なんかの「キラキラ」したパーカッションサウンドを聴いてみると、上位モデルのRosieなどでは艷やかな音色がせめぎ合う金銀を彷彿させる「ビロードのような」響きを演出するのですが、Michelleの場合はカチン・カツンといった、鋼やチタンのような硬質なサウンドに表情を変えてしまいます。不快な刺激音という意味ではなく、純粋に鋼のように聴こえる感じです。

メリットの例では、たとえば女性ボーカルとかを聴けば一瞬で気がつくと思いますが、Michelleは他の一般的なイヤホンよりもかなり音像周囲の空気感が味わえます。歌手の歌声と同じくらい、歌手の周りの環境音が聴こえるため、臨場感が手に取るように把握できる楽しさがあります。ようするに「プレゼンス」「実在感」みたいなやつです。

高音が特徴的なイヤホンでありながら、キンキンする邪魔な響きとは無縁な、音抜けが良くクリアな空気感がリスナーの前方にリアルに再現されます。

低音に関しても、チープなイヤホンではどうしても低音がスカスカか、もしくはハウジング共鳴を応用したモコモコした風呂場のカラオケみたいな中低域ブーストでお茶を濁すようなモデルが多いのですが、Michelleでは低音がはっきりとメリハリを持って小気味よく鳴ってくれます。

Michelleの特徴を色々と考えてみると、やはりこのイヤホンはハイエンドのエントリーモデルとしての要領をしっかりと得ているなと納得できます。

これまでチープなイヤホンしか使ったことがない人に高級イヤホンを試聴してもらうと「今まで聴こえなかった音が聴こえる」なんて感動するのがお約束なのですが、Michelleというイヤホンは、そんなイヤホン入門ユーザーが「聴こえなかった音が聴こえる」よう、つまり高性能イヤホンに求めている要素を存分に強調するように仕上げているように思えます。

実際、もうちょっと高価なハイエンドイヤホンの場合では、このような高域の臨場感や低域のパンチなんかは、そこまであからさまに主張することもなく、むしろ音色の響きや味を尊重したチューニングに落ち着くのですが、Michelleの場合はあえてハイレゾっぽい高音質の醍醐味を存分に披露することで他社をリードしています。

そんな「ハイレゾっぽさ」を披露するにあたって、そこであえてイコライザー的なギラギラしたブーストや、過剰な違和感丸出しの響きを追加するのではなく、むしろその逆で、「高音の高解像とはこういうものだ」、「低音の質感とはこういうものだ」、と、お手本的に、極めてシンプルに広帯域化・高ダイナミックレンジ化といった手法でチューニングを達成できているのがが素晴らしいです。言うは易しとはまさにこの事で、JH Audioというベテランブランドだからこそ得られる音作りの匠が感じられます。

ではMichelleからさらに高価なRosie、Angieなんかと比べるとどうなのかというと、音像の前後左右に広がる空間表現と、中域の質感の滑らかさ(音色の繋がりの良さ)は、やはり上位モデルのほうが優れています。Michelleをある程度聴いてからRosieに切り替えてみると、Michelleの硬質サウンドから一転して、むしろRosieがマイルドすぎるくらいに思えてしまうのですが、実際Rosieはそこまでマイルドなイヤホンではないので、それだけMichelleがスピード感溢れるなサウンドなのでしょう。じっくりと聴き込むと、MichelleよりもRosieのほうが奥深さや中域のスムーズさでは一枚上手です。楽器の音像なども、Michelleでは高域の空気感のみがパーッと広がる印象なのですが、Rosieでは全帯域が前方に演奏者のイメージを展開するような、まろやかな一体感が心地よいです。

Rosieは音色の要所要所のみをピックアップして引き立てるのではなく、音楽全体をまんべんなく展開できているため、角が立たずにじっくりとリスニングに没頭できます。一方Michelleの場合は、没頭したり意識せずとも、サウンドの要所が勝手に耳に飛び込んでくるため、とにかく楽しくエキサイティングで、とくに安価なイヤホンからだと飛躍的なアップグレード感が味わえます。

せっかく2.5mmバランスケーブルが付属しているので、AK70とAK300で使ってみました。全体的なサウンド傾向はあまり大きく変わりませんが、低域のドスンとくる帯域が、「音圧より音質」という感じに質感が向上するので、AK DAPと合わせて使うのであればバランス接続は良い効果をもたらすと思います。

ケーブルについてですが、付属のケーブルはかなり上質なのですが、(銀コートOFCだからでしょうか)若干ドンシャリ傾向で硬い印象があるので、Michelle本体のサウンド特性をより同方向に引っ張っているように思えました。汎用性のある2ピン端子なので、Michelleのサウンドがちょっと硬質すぎると思えるのであれば、別の社外ケーブルを試してみるのも一興です。

とくに、一般的なPCOCCや高純度OFCなどの太めのケーブルを使うことで、中域の質感がより把握しやすくなり、高音の硬さも抑えられます。ただし低音に関してはケーブルによってはかなりボワボワになる心配があるため、まずMichelle純正ケーブルでの完成されたサウンドをきちんと把握した上で、なんらかの不満点を克服するという明確な目的を持ってケーブル交換に挑んだほうが良いです。

Michelleの純正ケーブルは線材の値段としても決して安物では無いと思うので、やみくもに社外品の高価なケーブルだからといって必ずしもアップグレードになる保証はありません。

おわりに

MichelleはAstell & KernとJH Audioのコラボレーションモデルなので、当然ながらAK DAPと合わせるのが妥当だと思います。色々と試してみたところ、個人的な感想としては、AK70よりもむしろAK300との相性がとても良いと思いました。

ストイックなデザインです

AK70はフレッシュで艷やかなサウンドが魅力的で、どのイヤホンと合わせてもそこそこ満足感が得られるのですが(たとえばダイナミック型イヤホンとかも良いです)、一方AK300は中域重視の芯が太いサウンドが特徴的で、上位モデルAK320とかと比べると、高音域の伸びや空気感とかが不足しているように感じます。そんなAK300にMichelleを合わせることで、AK300の中域の肌触りと、Michelleのワイドレンジなクリア感が絶妙な相乗効果をもたらしてくれます。

一方AK300よりもランクの高いAK320とMichelleをあわせてみたところ、高域がカキンとした硬質になってしまいがちで、ドライすぎるようだったので、AK320はMichelleではなくRosieの方が相性が良いみたいです。RosieはMichelleよりも濃厚で骨太な傾向なので、これまたDAPとイヤホンでお互いの特徴が上手く噛み合う感じです。そう考えてみると、AK DAPとJH Audioイヤホンのコラボレーションというのは、意図的なのかどうかはわかりませんが、各価格帯ごとに絶妙なコンビネーションを提案できているとつくづく感心します。

AK300+Michelle、AK320+Rosieといった組み合わせで、一通り最高級クラスのイヤホンサウンドに求められるパフォーマンスは十分得られていると思います。たとえば、刺さりや篭り、息苦しさといった初歩的な不満点は感じません。これ以上高価な、たとえば最上位AK380とLaylaのコンビネーションなんかになると、ピアノの低音と高音が正しい音像を描いているか、ギターの弦の響きは実楽器と同じか、ヴォーカルの反響は正しい空間を形成しているか、みたいな、むしろもっと抽象的な、音楽の実体験との相違を比較するような領域になるので、インプレッションにおいても、リスナー各自が聴いている音楽ジャンルや音量なんかで意見は大きく別れます。つまり、明確な欠点や不具合を論議するまでもなく、自分が満足したものを買えば良いという結論に至ってしまいます。

Michelleよりも低レベルなイヤホン勢の場合、明らかな優劣とか「高コスパ・オススメモデル」とかがランキングできるかもしれませんが、Michelleよりも上のクラスのイヤホンとなると、「○○と✕✕のどっちを買った方がよいですか?」なんて質問されたら、「悩むなら、どっちも買え」と答えるしかないです。

回りくどい言い方になってしまいましたが、ようするにAK300+Michelleといった組み合わせで、もはや十分すぎるほど高性能だということです。そこからさらに高価なモデルにアップグレードしたとしても、得られるものと同時に、失われるものも出てくるため、より高価だからといって完全に満足できるという保証は無いです。

高価なDAP+イヤホンを使っている人ほど、頻繁な買い替えを脳内で正当化してしまうのも、(もちろん私も含めて・・)そういった各モデルごとのメリット・デメリットの無限ループに陥ってしまっている場合が多いと思います。

Michelleというイヤホンは、そういった意味で「エントリーモデル」として最適なイヤホンなのだと思います。買い替えの無限ループの底なし沼に陥る一歩手前で「これで十分満足だ」と胸を張って主張できる防波堤になりうるだけの性能を誇っていますので、ここで満足して長年愛用できるのか、それともJH Audioの味を占めて、さらに上位モデルの誘惑に負けてしまうかで、イヤホンマニアとして人生の分岐点の役目を果たしていると思います。

「底なし沼への入り口」という意味での「エントリーモデル」だと考えると、つくづく恐ろしいモデルのような気がします。

おまけ

全然関係ない余談になりますが、Michelle試聴の際に、ちょうど偶然、友人から中国の土産として私にくれた無名ブランドのIEMが、Michelleとデザインがソックリだったので笑ってしまいました。

謎の1,000円イヤホン

もちろんサウンドは天地の差があるのですが、このイヤホンはなんと1,000円だったそうです。SpinFitっぽいイヤピース各種と、2ピン着脱式ケーブルを含めての1,000円です。ハウジングにはブランド名かと思いきや、「LEFT」「RIGHT」と筆記体で堂々と書いてあるのが笑いを誘います。コレは一例で、他にも数種類の謎イヤホンを試聴させてもらいました。

最近はeBayとかのウェブショップなどでは、この手の無名ブランド品が「あのハイエンドメーカーに肉薄するサウンド!」みたいなセールス文句で好調に売れているようです。あからさまなコピー品ではないだけマシですね。1,000円といえど、とりあえずそこそこの音は出るので、コスパは高いです。

実際、近頃乱立している多くの新興プレミアムイヤホンブランド(もしくは、老舗の据置きオーディオブランドが急にイヤホンシリーズを展開したりとか)は、この手の格安中華イヤホンを工場から買い付けて、謎の科学的御託を並べて、派手なロゴをプリントして、3万円とかで販売していたりするケースが多いので、とくに非正規のネットショップとかはけっこう混沌としています。

そんな中で、JH AudioとAKといった、実績と定評がある大手イヤホンブランドというのは(とくに自社工場がある会社は)ちゃんと価格相応のパフォーマンスが期待できるので信頼がおけます。