2016年2月23日火曜日

ゼンハイザー IE80 イヤホンの謎と、ケーブル交換の音質変化について

今回は、イヤホンやヘッドホンのケーブル交換によって、本当に音質が良くなるのか、という話題です。

ゼンハイザーIE80というイヤホンは、2011年に発売して以来、ずっと好調な売上をキープしている、息の長い商品です。

発売当時から高音質イヤホンとして人気がありましたが、あの頃はバランスド・アーマチュア(BA)型イヤホン全盛期だったので、3万円台という価格帯でBA型に対抗できるダイナミック型イヤホンということで、IE80は珍しい存在でした。

最近ではBA型を押しのける勢いで、様々なメーカーによるダイナミック型イヤホンの人気が再燃しているようですが、そんな中でも流行に流されない「オススメ定番モデル」として不動の地位を得ているのがIE80です。

IE80についてはちょっと前にレビューで紹介したのですが、先日ネットでIE80用のカッコいいケーブルを見つけて、ついつい買ってしまいました。(メーカーとか素材は不明です)。

IE80用の社外品アップグレードケーブル

このケーブルに交換してみたところ、IE80の音質が飛躍的に良くなりました。全く別物だと断言出来るほどの性能アップです。

たかがケーブル交換だけで、ここまで音質が変わるというのも信じ難かったため、色々と調べてみたところ、意外なところに確かな理由がありました。

2016年2月17日水曜日

2015年 良かったCDとか、ハイレゾダウンロードとか(ジャズ編)

ちょっと時間が開いてしまいましたが、以前、2015年にリリースされた高音質クラシックアルバムなどを紹介しましたので、今回は同様にジャズのアルバムについてまとめてみようと思います。

2015年も新譜・リマスターともにいろんなリリースがありました

一般的に、クラシックとあわせて、ジャズというジャンルは高音質な「オーディオ愛好家向け」の録音が多いと言われています。とくに、トランペットやサックスなどが参加する、オーソドックスな演奏(たとえばハードバップなどと言われるサブジャンル)や、ピアノ、ベース、ドラムというシンプルな構成のピアノトリオなどが、世界中のオーディオマニアに愛されています。

それらは、よく「即興性」という表現が使われるように、ポピュラー音楽で多用されるシーケンサーによる自動演奏(ドラムマシンや、MIDIピアノ)とは無縁であり、なおかつエレキギターなどのようにアンプやスピーカーに頼らないため、楽器から直接発せられた空気の振動が、そのままマイクに記録されているという、生々しさが魅力的です。

即興性といっても、ジャズマンたちは自由に好き勝手をやっているわけではなく、多くの場合、長年連れ合ったバンドメンバーたちが、毎晩ジャズクラブで演奏して磨き上げた楽曲レパートリーの数々を、満を持してスタジオに集結、その成果を記録する、というようなストイックな生き様が感じられます。

莫大なお金が動くポピュラーミュージック産業が徐々に崩壊していく一方で、ジャズのマイナーレーベル達は、これまで以上に高音質・高品質なアルバムを続々とリリースしています。

2016年2月11日木曜日

ゼンハイザー HD800S ヘッドホンの試聴レビュー

先日、ゼンハイザーの最新フラッグシップモデル「HD800S」を試聴する機会があったので、感想をまとめておきます。

HD800Sと、従来のHD800

日本では2016年2月18日発売で、価格は21万円程度だそうです。従来のHD800が正規品で18万、並行輸入品で12万円くらいなので、結構な価格上昇ですね。

ドイツでは日本よりもずいぶん前から販売が開始しており、海外サイトなどでレビューを多数見かけます。私自身は今回買っていないのですが、友人がドイツから直輸入したものがあったため、私のHD800との音質差を比べるということで、自宅でじっくりと比較試聴できました。

2016年2月9日火曜日

Chord MojoとHugoの違いとか

Chord Mojoの人気はすさまじいですね。年末商戦で飛ぶように売れたそうです。

そろそろ熱も冷めてきて、在庫も潤沢になってきましたが、概ね良好なユーザー評価のおかげで、未だ快進撃が続いています。数年前に「iFi nano iDSD」が流行ったときも同様でしたが、ライバル的商品が出ないかぎり、当面のあいだベストセラーの地位をキープしそうです。

Chord HugoとMojoを比較してみました

私自身は未だにMojoに満足しており、最近「据え置き型DACヘッドホンアンプ複合機」(Oppo HA-1やFostex HP-A8のようなもの)を買おうと思っていながら、それらを試聴するたびに、Mojoと比較してもあまり優位性が感じられず、なかなか購入に踏みきれません。Mojoというのは、それくらい音質・パワーともに優秀なガジェットです。

ところで、7万円のMojoの上位には、相変わらず25万円の「Chord Hugo」が鎮座しています。

最近ではHugoも中古など手頃な価格で手に入るようになってきたので、「Mojoのかわりにちょっと奮発してHugoを買おうかな」なんて思っている人や、もしくは、Mojoの音に惚れ込んで、「じゃあさらに高価なHugoはもっとスゴイのか?」、という疑問を持っている人が多いようです。

今回、友人の厚意でHugoを一週間ほど借りることができたため、この機会にMojoとHugoを交互に比較してみました。

2016年2月1日月曜日

Cowon Plenue S の試聴レビュー

先日、CowonのDAP「Plenue S」を試聴する機会があったので、感想などをまとめてみます。

贅沢な試聴セッションでした

日本での正式な価格は今これを書いている時点では不明ですが、AK320あたりと合わせてくると思うので、約$2,000USD、20万円強でしょうか。とても高額です。私ごときでは手が出せない価格帯なので、今回は数時間の試聴のみで、購入はしていません。

それにしても、ここ最近は高価なDAPが続々登場していますね。これまでCowonのDAPを所有したことは無いのですが、試聴のみの印象では、10万円の「Plenue P1(Plenue 1)」をとても気に入っていました。今回のPlenue Sはさらに上位モデルということで、どれほど進化したのか非常に気になります。

Plenue Sに搭載しているDACチップはバーブラウンのPCM1792Aということで、Plenue P1から変化は無いのですが、今回はバランス出力と、DSD256対応というのがセールスポイントです。