最近、初心者からベテランまで、多くのオーディオマニアのメインシステムに「USB DAC」が使われるようになりました。
パソコンを使った音楽ファイル管理の利便性の良さはもちろんのこと、それと同時に、ようやくUSBオーディオの音質の良さがマニアにも認められるようになってきたように思えます。
これまでは、俗に「ハイエンド」と言われるような100万円超のオーディオシステムでは、CDトランスポートから同軸S/PDIF(もしくはAES/EBU)デジタル出力でDACに入力するのが定番だったのですが、DSDや192kHzなどのハイレゾPCMの普及とともに大手ハイエンドメーカー勢がS/PDIFの限界に気づき、こぞってUSBへの移行に踏み切ったのが大きな牽引力になったと思います。
とくに、最近のUSB DACでは、アシンクロナス(非同期)通信が可能になり、クロックジッタがパソコンやケーブルに依存しなくなった、というのがS/PDIFなどの従来方式とくらべて大きなメリットです。
S/PDIFについては、また今度なにか書きたいのですが、今回はUSBオーディオについて、個人的に経験しているトラブルについて書き留めたいと思います。