2016年3月29日火曜日

JVC WOOD 01 HA-SW01 ヘッドホンのレビュー

JVCケンウッドの「WOOD」シリーズヘッドホン「WOOD 01 (HA-SW01)」を購入しました。

2015年12月に発売されたヘッドホンで、その名の通り「ウッド素材」をテーマとしたモデルです。木製ハウジングだけではなく、ヘッドホンのドライバ振動板そのものが木材で出来ているという、とてもユニークなコンセプトが注目を集めています。

JVC WOOD 01 (HA-SW01) - ウッド振動板が見えます

一見コンパクトなミドルクラスヘッドホンのようなデザインですが、定価が約76,000円、私が購入した時点での店頭価格も6~7万円前後と、見かけによらず結構な高級ヘッドホンです。

JVCは同価格帯でさらに大型のヘッドホンHP-DX1000などを販売していますが、あちらは2005年のモデルでもうずいぶん古くなっているため、最新鋭モデルとなると、今回紹介するWOOD 01が実質的なJVC渾身のフラッグシップ機にあたるのかもしれません。

2016年3月21日月曜日

Beyerdynamic T5p 2nd Generation の試聴レビュー

今回紹介するのは、ベイヤーダイナミック「T5p」の後継機「T5p 2nd Generation」です。

T5pというと、ベイヤーダイナミック独自の「テスラテクノロジー」を搭載した密閉型ヘッドホンとしては最上位モデルで、半開放(セミオープン)型ヘッドホン「T1」の兄弟機として販売されています。

Beyerdynamic T5p 2nd Generation

フラッグシップモデルである「T1」のサウンドを、遮音性の高い密閉ハウジングと低インピーダンス化によって、ポータブルヘッドホンとして使えるように、という要望から生まれたモデルなのですが、T1・T5pともに約10万円というほぼ同価格なので、用途に応じてどちらを選ぶか非常に悩ましいラインナップです。

初代T5pは2010年デビューということでそろそろ年季が入ってきたようで、2015年の「T1 2nd Generation」発売につづいて、2016年3月に「T5p 2nd Generation」としてリニューアルされました。

単純な外装のブラッシュアップだけではなく、チューニングの見直しによって別物のヘッドホンとして蘇ったため、初代T5pのサウンドがあまり好みに合わなかった人にも、ぜひ試聴してもらいたい素晴らしい仕上がりです。

また、昨年発売された「Astell & Kern AK T5p」というコラボモデルもありましたので、それも含めて試聴してみました。

2016年3月10日木曜日

Violectric HPA V281 ヘッドホンアンプのレビュー (私の新たな主力アンプです)

今回は、ドイツからやって来た大型ヘッドホンアンプ 「Lake People Violectric HPA V281」を紹介します。

前回の記事で書いたように、これまで五年間ずっとメインのヘッドホンアンプとして愛用してきたGrace Design m903を引退させたのですが、それに変わるアンプとして購入したのが、このV281です。

Violectric V281

すでにご存知かと思いますが、私は日々いろいろなヘッドホンで遊ぶことを趣味としているため、どんなに過酷な条件でも期待に答えてくれるだけの高パワー・高音質・そして透明性のあるヘッドホンアンプが欲しいと思っています。m903を手放そうと思い立ってから、かれこれ1年ほど後継機を探し続け、試聴を繰り返した末にようやくたどり着いたのがこのViolectric V281でした。

2016年3月1日火曜日

JH Audio Astell&Kern Rosie イヤホンの試聴レビュー

先日、友人がJH AudioのIEMイヤホン「Rosie」を購入したので、それを借りてじっくりと試聴する機会がありました。

JH Audio Astell&Kern Rosie

JH (Jerry Harvey) Audioというと、RoxanneやLaylaなどの超高級イヤホンメーカーとして有名です。自分専用の耳型に合わせて作る「カスタムIEM」がメインですが、ユニバーサル型のイヤホンも作っており、中でも2014年に発売されたRoxanne Universal Fitは、17万円という高価なモデルでありながら、愛用者が多い人気商品です。

Rosieはその中でも低価格モデルとして2016年に登場したニューモデルで、これまでのようなプラスチック製ボディではなく、新開発メタルボディになったことが注目を浴びています。

Grace Design m903 ヘッドホンアンプのレビューと、お別れ

今回は、アメリカ・コロラド州からやってきたDAC・ヘッドホンアンプ複合機「Grace Design m903」について紹介します。

Grace Design m903

2011年に購入してから5年間、ずっと自宅のメインヘッドホンアンプとして愛用してきました。重度のヘッドホンマニアとして、これまでに何十台ものヘッドホンを購入していながら、ヘッドホンアンプはこのm903を使い続けていたので、相当な愛着があります。

今回、思うところがあり、ようやく手放すことになりました。とはいっても音質に不満があるわけではなく、本当に素晴らしい製品だと思うので、この期会に簡単に紹介しようと思いました。

ちなみに2016年現在、DAC部分がさらに高性能になった後継機「m920」が販売されていますが、外観や操作性はm903とほぼ一緒です。