2015年10月22日木曜日

Chord Mojo DAC のレビュー

英国の名門オーディオメーカー「Chord Electronics」から、USB DACの「Mojo」を紹介します。

2015年10月発売の商品で、バッテリー駆動のいわゆる「ポータブルDAC・ヘッドホンアンプ」というジャンルになります。

Chord Mojo

Chord(コード)社というと、ヘッドホンマニアにとっては最近注目を浴びた上位機種の「Hugo」が有名ですが、今回発売された「Mojo」の製品コンセプトは、人気商品「Hugo」のエコノミークラスといった扱いで、コンパクトな筐体ながら高音質を継承して75,000円という低価格に抑えた意欲的なモデルです。

個人的に、25万円のHugoは高価すぎて手が出せずにいたので、今回の10万円を切るMojoという商品ははまさに「渡りに船」といった感じで、ネットでリリースが発表された時点でレビューなどを気にせずに真っ先に注文しました。

Chordというと、奇抜なデザインと同時に、他のメーカーとは異なる独自のD/A変換技術を長年使っている異色なメーカーであり、私自身もQuteHDというDACを愛用していたので、そういった面も含めて紹介しようと思います。

毎度のことながら、今回も試供品サンプルなどではなく、自腹を切って購入した製品版です。

2015年10月17日土曜日

AKG K3003 のニセモノについて

今回はしょうもない話なのですが、ヘッドホンのニセモノについてです。

昨日、とあるミーティングで会った方がK3003を使っていたため、話題をふってみたところ、「実はこれ、ニセモノなんだ」と衝撃の事実を打ち明けられました。

なんでも、定価の半額以下で売っていたから、ニセモノかも知れないけど興味本位で買ってみたら、案の定ニセモノだったそうです。下記の写真は、私の所有している本物と、この人が持っていたニセモノを並べてみたものですが、みなさんはどちらが本物だかわかるでしょうか?

どちらかがニセモノです・・・

2015年10月11日日曜日

Beyerdynamic Astell&Kern AK T8iE イヤホンのレビュー

今回はベイヤーダイナミックとAstell&Kernによるコラボレーションモデル 「AK T8iE」を紹介します。

AK T8iE

2015年10月発売のシングルダイナミックドライバ型IEMイヤホンで、日本での価格が13万円という超高級モデルです。

Astell&Kernというと高音質デジタルオーディオプレーヤー(DAP)の「AK」シリーズがオーディオマニアに好評を得ており、最近では50万円の超高級DAP「AK380」などが話題を呼びましたが、自社製のイヤホン・ヘッドホンは製造していないため、これまでに何度か大手メーカーとのコラボレーションモデルをプロデュースしてきました。

今回のコラボーレション相手はドイツの名門スタジオ機器メーカー、ベイヤーダイナミックですが、一般的なコラボでよくあるような単なる色違いやチューニングでは済まさず、完全に新規開発のイヤホンを投入してきました。ベイヤーというと大型ヘッドホン専門の印象が強く、これまではIEMタイプのイヤホンについては消極的だったので、純粋に「ベイヤー初の本気イヤホン」というだけでも興味がわきます。

今回レビューで紹介するのは、いままでのレビューと同様に、自腹を切って購入した個人の所有物です。試供品やサンプルではないので、なるべく提灯記事っぽくならないよう努力します。

2015年10月1日木曜日

ソニー MDR-HW700DS ヘッドホンのレビュー

今回は、ソニーの高級ヘッドホン「MDR-HW700DS」のレビューです。

私は自他認めるヘッドホンマニアなので、よくオーディオショウなどで「一番好きなヘッドホンはどれですか?」と聞かれることがよくあるのですが、それぞれモデルごとの良さがあるため、真剣に悩んでもなかなか答えを一つに絞れません。

しかし、「では一番使用頻度が高いヘッドホンはどれですか?」と聞かれたら、それに対しては、はっきりと、「ソニー MDR-HW700DSです」と答えられます。

ソニー MDR-HW700DS

ちょっと意地悪な回答なのですが、MDR-HW700DSはいわゆる「ワイヤレスサラウンドヘッドホン」というジャンルの商品です。購入以来、もう何千時間使ったかわかりませんが、一週間を通して、毎日5-6時間は装着していることもあります。

ワイヤレスサラウンドは各メーカーがそこそこ力を入れており、よく家電量販店のテレビ部門の片隅に陳列してあるジャンルなのですが、マニアが好む「ピュアオーディオ」の仲間に入れてもらえず、あまりヘッドホンレビューなどで取り上げられる機会の少ない、可哀想なヘッドホンです。

個人的には、このソニーはとても素晴らしい機種だと思っているので、今回紹介しようと思いました。とくに最近のゲームはサラウンド対応のタイトルが多いため、ゲーマーにとって、このようなヘッドホンは必需品だと思っています。