2015年9月29日火曜日

リマスター盤の音質と、ダイナミックレンジについて

前回、ハイレゾ音源の内容について色々と見てきたので、(http://sandalaudio.blogspot.com/2015/09/blog-post_17.html

今回は、ハイレゾリマスターなどと切っても切れない関係にある、音楽のダイナミックレンジについて書き留めておきます。

リマスター盤における音圧の変貌

音楽ファンの皆さんはすでに、「ラウドネス戦争」といった事情をご存知かと思います。2000年頃から話題になり、現在でも白熱した論議が交わされている重要な話題です。音楽を愛する人にとっては、「高音質」の意味を考えさせる、知っておくべき最重要課題かもしれません。

最新のハイレゾリマスター盤なども含めて、最近ではどんな状況なのか確認してみようと思います。

Cayin N5の感想と、Fiio X5との比較

個人的にあまり出先で高音質リスニングなどをしないので、ポータブルDAPに関しては結構無頓着なのですが、普段使っているソニーNW-ZX1とFiio X5(初代)がそろそろ古くなってきたので、新調しようと考えていました。

Fiioの新型X5(2nd Gen)が良さそうだ、と検討していた最中に、CayinからN5という同価格帯のDAPが発売されたので、どちらか優れているか数時間かけて真剣に比較試聴してきました。


Cayin(カイン)はFiioと同じく中国のメーカーで、これまで「N6」という10万円のDAPが主力商品だったのですが、今回の「N5」は5万円台の低価格DAPです。実際5万円台っていうのは意外とDAPの選択肢が少ないんですよね。10万円あれば、iRiverのAstell & Kernを筆頭に、色々ハイエンドモデルが揃うのですが、それ以下だとなにかと不満の出る商品が多いです。


2015年9月17日木曜日

ハイレゾ音源と「ニセレゾ」音源について

最近、オンラインショップで96kHz・24bitなどの「ハイレゾ音源」を購入する機会が増えてきました。各地のCDショップの皆さんには申し訳ないのですが、CD媒体を購入するのとほぼ同価格で、上位互換のファイルが自宅でダウンロードできるという手軽さは魅力的です。

もちろんダウンロード販売されていないCDやレコードも多いので、毎週めぼしい新譜が出るたびにCDショップで購入しています。

個人的には、CDやLPのコレクションが膨大なため、収納場所を考えるとこれ以上物理媒体を購入したくないという思いもあります。ハイレゾ反対派でCDやLPを熱心に擁護する人のなかには、「データではなく実物やジャケットを手元に置きたい」という主張がありますが、私の場合は正反対のようです。

これが96kHz・24bitの「ハイレゾ」ファイル?

そんな感じで、無意識にもコレクション内の「ハイレゾ音源」ファイルが着々と増えてきたのですが、とある高価な96kHz・24bitハイレゾアルバムをスペアナで見た際に、こんなグラフだったら落胆しますよね。

2015年9月16日水曜日

Audioquest Jitterbug オーディオ用USBフィルタ

アメリカのオーディオメーカー「Audioquest」の新製品「Jitterbug」を紹介します。

Audioquest Jitterbug

Audioquestはそもそもオーディオ用高級ケーブルのメーカーだったのですが、低価格USB DACのDragonflyを皮切りに、最近ではハイテクヘッドホンNighthawkなど、なにかと話題性の高い商品を展開しています。ケーブルメーカーとしては大きなシェアを誇っているのですが、とにかく面白そうな商品を作ろうという意気込みが感じられる、フットワークの軽い企業のようです。

JitterbugはUSBメモリ程度の大きさのデバイスで、USBケーブルの間に接続することによりパソコンからのノイズを除去するという、いわゆる「音質向上アクセサリ」です。こういった商品はオカルト系のものが多いのですが、このJitterbugは一万円以下の手頃な価格なので、興味本位で試してみるのも面白いかもしれません。その効果のほどを調べてみます。

オーディオDAC用USBケーブルのトラブルについて

最近、初心者からベテランまで、多くのオーディオマニアのメインシステムに「USB DAC」が使われるようになりました。

パソコンを使った音楽ファイル管理の利便性の良さはもちろんのこと、それと同時に、ようやくUSBオーディオの音質の良さがマニアにも認められるようになってきたように思えます。

これまでは、俗に「ハイエンド」と言われるような100万円超のオーディオシステムでは、CDトランスポートから同軸S/PDIF(もしくはAES/EBU)デジタル出力でDACに入力するのが定番だったのですが、DSDや192kHzなどのハイレゾPCMの普及とともに大手ハイエンドメーカー勢がS/PDIFの限界に気づき、こぞってUSBへの移行に踏み切ったのが大きな牽引力になったと思います。

とくに、最近のUSB DACでは、アシンクロナス(非同期)通信が可能になり、クロックジッタがパソコンやケーブルに依存しなくなった、というのがS/PDIFなどの従来方式とくらべて大きなメリットです。

S/PDIFについては、また今度なにか書きたいのですが、今回はUSBオーディオについて、個人的に経験しているトラブルについて書き留めたいと思います。

2015年9月14日月曜日

ゼンハイザーHD700ヘッドホンのレビュー

ゼンハイザーの開放型ヘッドホン「HD700」のレビューです。

ゼンハイザー HD700

ゼンハイザーの「オーディオファイル」向けヘッドホンシリーズの中で、HD700はHD800とHD650の中間に位置付けられている、そこそこハイエンドなヘッドホンです。

↓ 以前HD800についての感想でも、HD700を簡単に紹介しました。
http://sandalaudio.blogspot.com/2015/08/hd800.html

2012年発売の商品で、当時の売値は8万円くらいでしたが、2015年現在でも7万円台を推移しているので、あまり値崩れしていないようです。

このHD700は世間一般では不当な扱いを受けているというか、あまり確立した評価がされていないヘッドホンだと思いますので、今回その辺も含めて紹介してみようかと思いました。

2015年9月1日火曜日

iFi Audio micro iDSD のファームウェア・アップデート v5.0 v5.0B

個人的に普段から愛用しているUSB DAC・ヘッドホンアンプのiFi Audio micro iDSDですが、2015年8月に新たなファームウェア・アップデートが登場しました。

今回の「v5.0」は、7月のv4.10から一ヶ月ほどしか経っていない発表なので、かなり速いペースと言えます。(ちなみに、v4.10をインストールしてからは、それ以前に頻繁に起こっていたUSB接続がたまに切れてしまう問題が完全に解消されました)。

nano iDSD
http://ifi-audio.jp/ifi-xmos-firmware-upgrade-instructions.html

micro iDSD
http://ifi-audio.jp/ifi-xmos-firmware-upgrade-instructions-midsd.html

とくに今回のアップデートは下位モデルの「nano iDSD」ユーザーには朗報で、任意の追加機能としてDoPモードでDSD256に対応になりました。